新生児の体重変化(増減)

新生児期間はどのように成長していくのでしょうか。こちらでは新生児の体重変化についてお伝えします。

赤ちゃんの出生時の体重は平均でおよそ3000gです。身長の平均はおよそ50cm。これが赤ちゃんの平均的なサイズになります。

それから赤ちゃんは一旦、200gから300gの体重が減ります。心配になるママもいるかもしれませんが、これは生理的体重減少と呼ばれ、赤ちゃんの体内にもともとあった胎便や汗などの老廃物が出て、体重が減ってしまう正常な状態です。生後5日くらいまでは、おっぱいを飲む量より排泄が上回るためにこのような現象が起こります。

一時期減った体重は、一週間から二週間かけて取り戻します。それからは一日30g程ずつ増えていき、一ヶ月健診では、1kgから700gくらい増えている計算になります。

体重増加が正常未満であって、発育が悪い場合には、ミルクを追加するように指示が出たり、母乳外来を受けて、母乳の出がよくなるマッサージを受けたりします。

逆に完全ミルクや混合(母乳とミルク)の場合は、体重が増えすぎることがありますので、その場合はミルクの量を減らすよう指示があります。

増えすぎても増えなさすぎても心配な体重ですが、個人差が大きいところもあり、神経質になりすぎると逆効果になる場合もあります。

例えば母乳をもっと出したいと思うこと自体がストレスとなり、母乳の生成に悪影響を及ぼしたり、ミルクを欲しがるのに体重増加を懸念して厳しく節制すると、赤ちゃんに精神的や肉体的ダメージを与えたりする場合もあります。

赤ちゃんは授乳により栄養を摂取し心も体もスクスクと成長します。お母さんも気にしすぎず、心穏やかに対応することが一番大切です。