視力の発達と焦点や障害検査

産まれてすぐの赤ちゃんは色々な器官が未熟です。目もそのひとつで、光は認識できますが、物の形、輪郭ははっきりと認識できていません。新生児のうちの視力は0.01から0.02です。これは両方の目の焦点が定まらないためですが、その焦点が定まりはじめるのは、生後三ヶ月くらいです。

焦点が定まらないうちは、より目などによくなるのでちょっと心配にもなりますが、定まり出すと黒目の動きに違和感もなくなってきますので、安心してください。

この頃には明暗だけでなく、色も分かるようになり、生後六ヶ月になると、視力は0.1くらいになり、はっきりではありませんが、大体の物を認識できるようになります。その後もぐんぐんと目は発達していき、一歳になる頃には大人と同じくらいの視力が出来上がります。

目から取り入れる情報は9割と言われるほど、目は大切な器官。これからたくさんのことを学習する子どもにとっては特に必要な働きです。

そんな視力に関して、ちゃんと発達しているか、病気ではないか、心配になりますよね。幼児期までの目の病気の種類は、斜視、弱視、先天性の白内障や緑内障、網膜芽細胞腫、先天性鼻涙管閉塞などが存在します。

月齢が小さい頃は目の以上については分かりにくいこともありますが、月齢が上がるにつれて判別ができてきます。弱視については3歳くらいからでないとはっきりはんだんできないと言われていますが、早期発見・早期治療が最善になりますので、異常な目やにや、黒目の状態がおかしかったり、物の見方がおかしかったり、ちょっとでも気になることがあれば、眼科や小児科、地域の検診で相談しましょう。