お食い初めには誰を呼ぶ?

お食い初めは、赤ちゃんが一生食べ物に困りませんようにと願いを込めて行う大切な行事です。ではそのお食い初めの儀式には誰を呼ぶのでしょうか。

昔は、祖父母に加え、親戚の方々や知人、近所の人など大勢呼んで、豪勢に祝っていましたが、最近ではそういった風習は薄れてきています。では最近では誰を呼ぶのか、生活事情の背景も踏まえて、ご紹介します。

まず、核家族であって、両方の両親が遠方の場合、遠くまできてもらうのは申し訳ないということで、赤ちゃんと両親だけの家族三人でこぢんまりと行うことがあります。お食い初めのしきたりに年長者から食べさせるという習わしがありますが、この場合、誰が食べさせるかというと、男児であれば父親から、女児であれば母親からあげましょう。

同じ核家族でも、片方の実家が近く、祖父母が参加したい意思がある場合は、祖父母も招待します。孫の成長を祝う行事について、おじいちゃん、おばあちゃんは、こちらが思っている以上に楽しみにしている方が多いものです。このとき招待するのが、片方の両親のみにならないように気をつけてください。

遠方の両親をお誘いする場合には、時間的、体力的、金銭的に無理に感じることがありますので、「遠方で難しいことを承知でお誘い申し上げます。」と無理であれば、断りやすい文句を一言添えるといいですよ。

次にどちらかの実家で同居している場合も前述の通りです。同居していない方の祖父母が、不参加の意思を示し、残念そうであれば、写真や動画を送ったり、機会を見つけて孫を見せに行ってあげたりすると喜びますよ。例えば、母方の実家で同居をしていて、義実家が遠方の場合は、特に気を遣って、不公平の無いようにしましょう。

両方の祖父母が参加してくれる場合、席順を悩みますよね。上座には招待された方の祖父が上座、続いて祖母と続き、母親は下座に着きます。主役の赤ちゃんは上座や席の中心(いわゆるお誕生日席)に寝かせましょう。その他、パパやママの兄弟(赤ちゃんから見て叔父や叔母など)を呼ぶ人もいますので、どこまで呼ぶかは家庭によって違いがあります。

こういった節目の行事ごとは地域差や家庭間で、内容やしきたりに差があるものです。両家でトラブルを避けるためにも、義両親(特に義母)とよく話し合ってください。誰を呼ぶかももちろんですが、その他にも、当日誰が準備するか、食事代を誰が払うか、食器を誰が用意するか等、相談して決めておきましょう。