節分の飾りについて
節分の季節になると古いお家の玄関先で見かけることがあるのが、柊の小枝に焼いた鰯の頭を刺した焼嗅(やいかがし)です。昔から尖ったものや臭いの強いものは厄払いに用いられてきました。特に鬼はイワシの生臭いニオイ、そしてそしてヒイラギのトゲが苦手とされています。そのため節分にはひいらぎといわしの頭から作った柊鰯(ひいらぎいわし)が厄除けの装飾として使われているのです。
節分の過ごし方について
掃除をすることで場を清め邪を払うことができます。大晦日に大掃除をしてもお正月を過ぎるとまた元通り…なんていうことはよくあります。冷蔵庫に賞味期限切れの食材が残っていませんか?キッチンやお風呂、トイレなど水周りが汚れてきていませんか?玄関先に落ち葉やゴミ、埃が溜まっていませんか?豆まきで撒いた豆は拾ってきちんと食べるのが本来のならわし。しっかり清潔にしておきましょう。
昔は邪を払うとされている豆やイワシ料理を食べるのが節分の伝統でした。地方によってはこんにゃく料理を食べることもあります。現在では恵方巻きを食べるのが家族の過ごし方として一般的ですね。今年は少し手間をかけてイワシのつみれ汁や豆とこんにゃくの煮物などにも挑戦してみてはいかがでしょうか?
節分にやることといえば豆まきをして家族で恵方巻きを食べると答える方がほとんどでしょう。しかし元々節分とは1年の始まりである立春の前日に魔よけをするのが目的ですから、家族と健やかな1年を過ごせるように邪を払い福を招く準備をすることが必要です。