知らない節分の基礎知識
元々節分とは季節の分かれ目のことを言います。日本では春夏秋冬とあるように立春、立夏、立秋、立冬を節目に4つの季節に1年が区分されています。各節目の前日が節分になり本来であれば年に4回節分があるのです。
日本では春は3月から5月、夏は6月から8月、秋は9月から11月、冬は12月から2月と公式に決められています。日本人にとって春は新しい1年がはじまる重要な季節。ですから暦の上での春、立春の前日にあたる節分は少し特別なのですね。
旧暦と節分について
旧暦とは現在の太陽暦以前に使われた暦の数え方で、日本では明治6年の1月1日に現在の暦へと改暦されました。時々旧暦の大晦日にあたるのが節分だという話を見かけることがありますがこれは間違いとなっています。
節分といえば立春の前日
先にも述べたように本来節分とは年に4回、季節の変わり目を示す言葉となっています。しかし現在節分といえば立春の前日、近年であれば2月3日のことを指すことがほとんどでしょう。俳句の季語における節分は晩冬、いわゆる冬の終わりを表しています。
四季折々の魅力を行事で楽しむのは日本独自のすばらしい伝統です。節分は厄落としをし家族が無病息災で次の1年を過ごせるようにとお願いする日。少しずつ古い風習は薄らいでしまうものですから、ただ恵方巻きを食べる、豆まきをするイベントのように感じてしまうのも無理はありません。家族の健やかな日々をお願いする特別な日として、ご先祖様からずっと続いてきた文化だと再認識すればもっと素敵な節分が過ごせそうですね。