新年を迎え初めて神様や仏様にお参りすることを初詣と言います。元々は年籠り(としこもり)という習慣が起源で、家長が大晦日から元旦の朝まで神社に篭り、家族の無事や平安を祈願していました。歴史上では年始だけに神社やお寺に足を運ぶのは明治中期が始まりとなっています。本来はこれから始まる1年を家族一同健やかに過ごせるようにと祈願するだけでなく、今までの感謝を神様や仏様、ご先祖に伝える儀式となっています。最近では昨年に無事に過ごせた感謝を示すというよりも、新しい1年を祝うという気持ちのほうが強いのではないでしょうか。今度初詣に行くときはお願いごとばかりではなく、去年1年間無事に過ごすことができましたと報告説明し感謝をしてみましょう。
夢占い、初夢の意味とは?
新しい年を迎える朝、夢を思い出してみましょう。初めて見る夢は大切な意味があるとされています。夢の内容によって1年の吉凶を占うことができるのです。1月1日から2日の夜、そして2日から3日の夜に見る夢で運勢を判断します。一富士二鷹三茄子(いちふじ・にたか・さんなすび)ということわざをご存知でしょうか。これは初夢に見ると縁起が良いとされているものです。これらの夢を見ると運がいい理由は、富士山は日本一の山、富士と「無事」の掛け言葉、鷹は賢くて強い鳥、茄子は「成す」の掛け言葉になっているためです。この他にも地域によっていろいろなものが縁起物だと言われています。気になる方はお住まいの地域の言い伝えなどを調べてみてください。もちろんこれらの夢を見なかったからといって運が悪いわけではないので安心してください。
去年を振り返り新しい一歩を踏み出すために大切な初詣。商売繁盛や家内安全、合格祈願、安産や健康、交通安全など人によって初参りで願うことはさまざまですが、家族や恋人、親しい友人と次の1年間も穏やかに過ごせるように願いを込めてお参りする方がほとんどでしょう。神社やお寺によっては出店が出ていることもあります。暖かい甘酒やお正月ならではの露天。ついつい羽目をはずしてしまう方も多いです。せっかくですから次の初詣は少し今までとは違う気分で楽しんでみませんか?初詣とは1月7日の松の内までに終わらせるのが一般的です。新しい1年の始まりに気を引き締めて行動してみると、これからの日々がもっと充実しそうだと思いませんか?日本が誇れる歴史や文化を守るのは私たちです。日本ならではのお正月をぜひ心から楽しみましょう。