初詣のマナー・お参りの仕方

初詣の常識として浸透しているマナーには間違ったものというものも存在しています。まず神社には1回しかお参りしてはいけないということはありません。2回行く、3回行くということでも大丈夫なのです。また神社に行った後に2箇所目はお寺へ行くというのも別にかまいません。また有名で大きい神社でないとご利益が無いというわけではありません。まずは自分の地域の氏神様にお参りをすることが一番です。参拝は必ず元日でなくてもかまいませんから、遅くても節分までに済ませましょう。喪中の方は初詣をしてはいけないとよく耳にしますが、これは一部が間違いです。神社は避けるべきですが、お寺へのお参りならば問題ありません。また49日を過ぎれば神社に行ってもいいというのも間違いで神道においては50日間が忌中とされているため注意してください。

初詣基本マナー・神社の作法

初詣には神社もしくはお寺にお参りをすることが一般的です。それぞれの施設によってお参りの仕方やお祈りのやり方があるため注意しましょう。まず神社の鳥居は俗界と神様の居る聖域の境目となります。鳥居をくぐるときは軽く一礼して敬意を示しましょう。複数の鳥居が続く場合は必ず一つ目からくぐります。できるだけ参道の中央は避けて歩くことがベストですが、混雑している場合は周囲の人の流れに合わせて進みます。手水舎についたら左手、右手、口の順に清めてください。神社では二拍一礼が基本となります。鈴の前に立ったら軽く会釈し鈴を鳴らします。お賽銭については投げ込まずそっと賽銭箱へ入れてください。お賽銭に5円玉が選ばれるのは5円とご縁の掛け言葉からとなっています。お賽銭を入れたら頭を下げて2回お辞儀をします。そして胸の高さで手のひらを合わせ右手を少し下にずらし、二拍手します。最後にもう一度お辞儀をして終わりです。

最近の初詣はどちらかと言うと神聖な行事というよりも、お正月のイベント事として楽しまれることが増えました。ルールとして厳格化されているわけではないものの、やはり初詣のマナーとして大人数騒ぎ立てるのは論外ですし、ペットを連れて参拝するのもおすすめしません。混雑が予想されるときは赤ちゃんをベビーカーに乗せるではなくできるだけ抱っこ紐やおんぶ紐を使ってあげるほうがいいでしょう。ペット可の神社というのもありますからどうしてもいっしょに初詣に行きたい場合はそのような神社を探してみてください。何よりも初詣のマナーとして大切なことは神様や仏様に敬意を払う、感謝の気持ちを持って参拝することです。