お宮参りとは?由来や目的

お宮参りとは赤ちゃんが生誕一ヶ月を無事に迎えたことをその土地の守り神である産土神(うぶすながみ)に報告する儀式です。その昔「産土詣」(うぶすなまいり)と呼ばれる儀式に由来し、元々は産婦の忌み明けと誕生した子供を氏神様の仲間入りをさせてもらう意味がありました。最近では無宗教であっても旧来のしきたりにとらわれず、赤ちゃんの健やかな成長を願うという目的でお宮参りをすることが多いようです。

お宮参りの段取りとしましては、まず日程を決めて、その後必要なものを準備したり、赴く神社を決めたりします。

用意するものは、お宮参りに必要な扇子、お守り袋、でんでん太鼓、犬の張子などの縁起のいい小物類、赤ちゃんに羽織る掛け着(のしめ)、赤ちゃんが着るためのベビードレスまたは着物などです。

当日の流れは神社で祈願されるだけでの方や、その後お祓いを受けたり、参拝の後に会食の席を設けたりと、その方法や内容は各地域や家庭で様々です。最近ではお宮参りの記念写真を写真館で撮ったりするご家庭も多くみられます。記念写真を撮ると掛け着がレンタルできるプランなどを提供している写真館もありますので事前に調べておくとよいかもしれません。

祈祷をする場合のやり方は、あらかじめ神社に祈祷する旨を申し出ておき、 当日案内のあった手順どおりに行動するとよいでしょう。その際、宮司さんに「御初穂料」または「御玉串料」と表書きしたものをお渡しします。

御祈祷を受けると、御神札・御守・撤饌・絵馬・矢などが授与されます。絵馬は願い事を書いて神社の絵馬掛けに奉納するといいかもしれませんね。

お宮参りの際には赤ちゃんの額に大小と書く習慣がある地域があります。 赤ちゃんの額に犬の字や、男児なら額に大、女児なら額に小の字を書くのですが、これはかつて悪魔よけの理由で「×」と書いていたものが「犬」になったことがルーツです。その後「犬」から「大」に変化し、その対となる「小」が生まれたとされています。この習慣は千数百年の歴史をもつといわれています。