遺影写真の保管場所と処分方法

葬儀後の遺影写真の扱いについて、どこに保管すればいいのか、処分してもいいのか等、悩まれる方は意外と多いものです。しかも遺影写真は結構大きいものですし、額縁に入れれば、ある程度の場所をとりますよね。そこで遺影写真の葬儀後の保管についてご説明します。

葬儀後に49日の満中陰が終わるまでは、ご自宅の祭壇に飾ります。それ以降は代々の遺影を床の間の長押に飾っているのであれば、そこへ続けて飾ります。床の間に飾る風習がなければ、写真を小さいサイズに印刷し直して飾ります。そうした場合、大きな遺影写真はどうすればいいかというと、初盆やその後の法事に必要であれば保管しておく必要があります。保管場所は粗末にしなければどこでも構わないとされています。その後に使用する予定が無ければ、額縁と写真と別々にして、地域のゴミとして処分して問題ありません。もしも、偲びない、呪われそうと思うようでしたら、お寺や神社へ持って行き、お焚き上げしてもらうか、葬儀屋へ持って行き、処分してもらってください。注意点はお焚き上げの場合は供養料が発生することです。遺影写真の他に遺品整理で処分するものがありましたら、お焚き上げをおすすめします。

気の持ちようですが、昔ながらの遺影写真らしい、重々しい写真だと後に飾ったり、保存したりすることにも気が引けますので、普段のそのままの姿を写したナチュラルフォトだと扱いにも困らなさそうですよね。最近では生きているうちに自分の死後(葬式や墓、遺産相続など)をプロデュースする「終活」の一環で、遺影写真を撮られる方も増えています。ご自分らしい姿で自然な表情の明るい写真が遺影写真として残せますので、後に残された家族も「暗くて飾りたくない」「呪われそうで処分しづらい」といった感情を少しでも緩和させられるのではないでしょうか。それにご自分のお気に入りの一枚を葬儀用の写真として活用してもらえると思うと、なんだか安心ですよね。今後はこういった風潮が当たり前になってくると思われます。