遺影写真とは?意味や歴史

遺影写真とは葬儀用写真、または葬儀後に先祖代々飾られる写真のことであり、故人を偲ぶ意味がある。その歴史は日清・日露戦争の戦死者の供養の際に自宅に故人の肖像写真または肖像画を飾ったのが起源だとされています。

そんな遺影写真に変化が表れているのをご存知でしょうか。平均寿命も延び、長生きの方が増えている日本ですが、いくつの年齢で最期のときが訪れるか誰にも分かりません。そこで、最近では「終活」といって「人生の終わりのための活動」が語源となる活動が注目されています。この活動は自分の最期を自分自身で作り上げる活動で、主に葬儀やお墓の準備、遺品整理、遺産相続手続きなどが挙げられます。この活動の一環で、遺影撮影をしておく方も増えているのです。生前撮影する遺影のことを生前写真や生前遺影、別の言い方で終活写真とも呼ぶようになりました。

自分で葬儀をプロデュースするとなると、遺影写真とはいえ中心となるものですので、こだわりたいですよね。では実際にどんな写真が選ばれているのでしょうか。選び方の基準はやはり、その人らしい写真であることです。セルフショットでももちろん構いませんが、プロに撮ってもらうとお葬式の写真用に大きく引き伸ばしたときにも、ぼやけたりすることなく、綺麗ですのでおすすめです。芸能人のようにしたいというご希望があれば、プロにメイクをしてもらったり、額を花額に変えるなどして豪華にすれば祭壇がぐっと華やかになりますよ。

遺影写真とは遺族の為のものでありましたが、生前写真として服装や表情にこだわった写真を撮ることにより、自分自身の為のものにもなります。「終活」は思い出を紡ぎながら、残りの人生をより豊かなものにするという目的があります。遺影写真の撮影を通して、理想の最後が送れますことをお祈りしています。