遺影写真といえば昔は白黒写真に黒い額縁、黒いリボンといった印象がおありかも知れませんが、最近はカラー写真になり、額縁も素材写真の雰囲気や写真のイメージ、葬儀の装飾によって変えられ、リボンの色もそれに合わせて決められることが一般的となっています。芸能人の告別式などで、額縁が生花で囲われている遺影写真を見たことはありませんでしょうか。これを花額といいますが、このフレームを使用することで、祭壇はシンプルかつ上品なのに、豪華になり人気を得ています。
葬儀が終わり、自宅の床の間に戻ってきたときは先祖代々の写真が飾ってあるお家でしたら、額と額受けと額受け用座布団を利用して壁面に飾りましょう。最近のお家でしたら、代々の写真を飾っておらず、また仏壇も小さく、大きな遺影を残しておけないご家庭もあるかと思います。そういったご家庭は、葬儀用の遺影写真を片付けて、小さいサイズに印刷しなおした写真をフォトフレームに入れ、飾りましょう。この場合の写真立ても黒に限らず、故人の好きだった色や、お部屋の雰囲気に合わせたもので構いません。
額縁ひとつで印象の変わる遺影写真。黒の重々しいものより、好きだった色や明るくて爽やかな色や生花を選べば、葬儀の際にも「この色が好きだったなあ」とか「生花に囲まれて嬉しそうだなあ」とか参列者に考えてもらえるかもしれません。故人のことを考えてもらうことが「偲ぶ」という本来の意味だと考えます。素敵な額縁を選び、遺影写真を華やかに彩ってください。