現在日本では年間20万頭以上の犬や猫で殺処分されています。その裏では劣悪な環境で人気犬種を繁殖させる悪徳ブリーダーがいるのもまた事実です。そういった現状を踏まえ、「里親」というかたちが注目されています。
里親とは飼い主が家庭の事情で飼えなくなったペットを譲り受け、飼育する人です。
NPO法人ペットの里親会や全国各地に存在する犬や猫の里親会(譲渡会)などで里親募集がされています。ここには様々な捨てる理由で行き場を失った犬や猫がたくさん集まっています。
よく(里親募集、有償で譲ります)のキャッチコピーで里親を募集する記事を見かけることがあるかもしれませんが、こちらは前述のブリーダーの可能性があり、里親とは違ってきますのでご注意ください。
里親会から譲渡される条件として、各会で規定が設けられています。例えばペット可の住宅に住んでいるかとか、如何なる理由があっても受け渡し後は捨てることはならないとか、健全な育成が可能かとかです。これらを全て守れる方が里親になれるといえます。
実際に受け渡しされる前にトライアルとして、選んだ犬や猫と一緒に住んでみることを実施しているところも多く存在します。一度捨てられた犬や猫は、ペットショップで販売されているそれとは精神状態が異なることがあったりもするので、トライアルといった段階が必要になります。
里親は一定条件が揃えば誰でもなれます。これからペットの購入や飼育の予定がある方は、一度里親という方法も検討してもらえないでしょうか。