成人式とは?意味や歴史・やること

成人式とは成人になる儀式ですが、これは日本にて古来より行われていた歴史のある行事です。そのルーツを探っていきましょう。

その昔は「元服の儀」として、男子が子供期の髪型を大人の髪型に変える儀礼があり、その後かたちを変え、現在の「成人の日」に由来しています。

成人の日とは、「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」という意味で1月の第2月曜日に制定されています。この日に成人式をやることもありますが、出席率などの関係で年始に行う地域もあります。

最近では成人式もイベントの一環として捉えられており、成長を祝ったり、人生の節目を祝ったりするイベントとして、10歳のときに「二分の一成人式(2分の1成人式)」をしたり、40歳のときに「二倍成人式」をしたりします。

 

20歳の成人式では、対象の生まれ年の方に対して住民票のある地域から招待状が届き、その地区の成人式に参加できます。転勤や大学の進路などで、地元を離れている場合は市役所や自治体に問い合わせると、事情を理解してくれ、大概は地元の成人式の案内状を送ってもらえます。

地元の旧友が集まる成人式ですので、小学校、中学校、高校時代の友人と再会することができ、同窓会のようになることもしばしばです。昔の思い出話や懐かしいエピソードに花が咲くことでしょう。

会場や開催場所には地元の大きなホールが設定されることがほとんどで、人数の多い地区では午前と午後の部に分けられます。

千葉県浦安市の成人式はdisney(ディズニーランド・ディズニーシー)で行われることは毎年のニュースでおなじみです。ここで参加するようになってから、参加率があがり、式に参加しない成人や会早退をする成人が減りました。チケット代などの料金は税金で賄われているようですので、太っ腹な地域ですね。

同じく日本を代表するUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)ではどうかというと成人式は行いませんが、成人の日には成人専用のゲートが用意され、ユニバへの入場が無料になるサービスが過去にはありました。

成人式とは何をするか気になりますよね。式の内容や流れをご紹介します。

まず当日の持ち物ですが、絶対に必要な物は受付の際に提示する案内状です。これがなければ参加できない可能性があるのでお忘れなく。

当日は受付を済ませ、会場に入ります。壇上には生花が飾られていたり、座席にも造花が飾られていることもあります。

式典は開会の挨拶から始まり、来賓挨拶でお祝いの言葉をいただき、新成人代表挨拶では誓いの言葉や新成人の抱負を作文や文章にしてスピーチします。

式が終わり、退席の際には記念品を貰い、会場をあとにする流れが一般的です。式自体は何時間もだらだらと続くことはなく、簡潔に終わるところがほとんどでしょう。式の前後に友達と記念撮影をしたりすることに時間は割かれる傾向にあります。

神道では、神社に成人になった報告のためにお参りをする方もいますが、必ずしもしなければらならないという義務はありません。やる意味があると考える方のみでよいでしょう。

懐かしい友人が集まる機会はなかなかないので、成人式のあとの打ち上げとして二次会を開催するケースもあります。年始に成人式があるところでは新年会もかねて行われます。20歳になるとお酒が飲めるので、2次会、3次会と楽しく飲み会が続くこともあります。

学年会やクラス会の単位で行われることが多いので、飲み会の幹事には、学校で生徒会長だった方やクラスの級長だった方が選ばれる確率が高いです。幹事は出席人数により予算を算出して、打ち上げ場所の確保や余興の企画をします。場所と時間が決まれば、どこで行うか、何時から行うかを参加者に案内しましょう。

打ち上げ場所には、少人数だと居酒屋が、人数が多くなればホテルやレストランが選ばれることが多いです。開始時間は、振袖を着替える時間も必要ですので、ゆとりのある時間設定にするとよいでしょう。

最期に、成人のお祝いとして、親戚や家族からお祝い金やご祝儀を貰うこともあるかと思います。その場合、お返しは必要ないとされていますが、地域によっては内祝いとして三分の一から二分の一程の金額のものを贈る習慣があるところもあります。

 

最近では成人式の乱れが問題視されていますが、成人式とは歴史のある伝統行事ですので、一人一人が節度を守ることを心がけ、成人という意識をもって臨んでほしいです。